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I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『レザボア・ドッグス』

そして『レザボア・ドッグス』を見たのも、例によって夏だからである。自分のタランティーノ遍歴としては、確か先に『パルプ・フィクション』の方を見て衝撃を受けていたので、この『レザボア・ドッグス』を初めて見た時は、なんか思ってたより地味だなぁという印象だった。ところが、誰かがどこかで「『レザボア・ドッグス』はタランティーノ流の『12人の怒れる男たち』である」というようなことを言っているのを見て、なるほどそういう見方もあるんだなと思って、今では自分も、この映画は名優たちによる密室劇として理解している。だから、話の筋がどうとかよりも、それぞれのシーンの演技やセリフを楽しむ……というのはまあ、言われてみれば至極まっとうなタランティーノ映画の楽しみ方なのであった。で、ギャング達のうち誰が好きかということで言えば、ハーヴェイ・カイテルスティーブ・ブシェミティム・ロス、どれも捨て難いが、私はやっぱりマイケル・マドセンのMr. ブロンド派。