読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『「無知」の技法』、話が長いよ…

「知らない」ということを「技法」として取り扱うと、タイトルで宣言しているところが気に入って買った。テーマとしては、「無知」というか「未知」に、恐れずにいかに踏み込んでいくかというものだった。

読んでみたら、延々事例となんとか理論の引用があって、飛ばしながら読んでると、話の要点はほんのちょっとしかないし、それもどこかで聞いたようなことばかりで、この本自体に未知に踏み込むような気概が感じられないし、肝心の「技法(art)」らしいこともあまり突っ込んで議論されてなかった。

まあそれでもいいことは書いてあるし、学生が読む分にはいいとは思うけど、もう事例が冗長すぎて、せめて5分の1ぐらいのコンパクトさなら学生にも薦められるのになあというところ。

「無知」の技法NotKnowing

「無知」の技法NotKnowing