読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『『ライ麦畑でつかまえて』についてもう何も言いたくない』

サリンジャーはナインストーリーズくらいしか読んだことがなかったのだけれど、こないだ浅井健一の詩集を読んだこともあって、サリンジャー熱がにわかに高まりつつあったので、この機会に『ライ麦畑でつかまえて』(野崎孝訳)を読むことにした。 ライ麦畑で…

『ディズニーキャストざわざわ日記』

ディズニーキャストざわざわ日記――“夢の国”にも☓☓☓☓ご指示のとおり掃除します 作者:笠原 一郎 三五館シンシャ Amazon ディズニーランドで清掃員として働いていた人の本。ディズニーランドのありのままを書くということなのだが、オリエンタルランドの広報み…

『終わりなき日常を生きろ オウム完全克服マニュアル』

終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル (ちくま文庫) 作者:宮台 真司 筑摩書房 Amazon リリィ・シュシュを見たらなんか90年代を懐かしむみたいな気持ちになってしまって、90年代と言えば、そして、リリィ・シュシュとも関係のありそうな論考とい…

『リリィ・シュシュのすべて』

リリイ・シュシュのすべて [DVD] アーティスト:市原隼人 ノーマンズ ノーズ Amazon 確かこの映画を初めて見たのは19歳か20歳の時で、誰かに勧められて見たのだと思う。で、私は映画にリアリティとか爽快感とかを別に求めないタイプなので、一部の人がこの作…

『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常』

最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 (バンブーコミックス エッセイセレクション) 作者:下駄華緒,蓮古田二郎 竹書房 Amazon だいたい10代の頃から死についてずっとなんとなく興味を持っており、社会科学の研究でも死や死人に関わる研究はそれとなくチェッ…

『人間と経営 私たちはどこへ向かうのか』

人間と経営: 私たちはどこへ向かうのか (経営学史叢書第2期 3) 作者:上林 憲雄 文眞堂 Amazon 経営学史学会叢書、新シリーズのうちの一冊。経営学が「人間」なるものをどのように捉えてきたのかという観点から、テイラー、人間関係論、バーナード、ドラッカ…

『Promises ―Gatefold―』

Promises -Gatefold- アーティスト:Floating Points, Pharoah Luaka Bop Amazon 前に書いた、宇多田ヒカルの新作でいい仕事をしているFloating Pointsの、ファラオ・サンダースとの共作。どんなもんかと思って聴いてみたのだが、ファラオ・サンダースが見事…