読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

2021-01-01から1年間の記事一覧

『椿三十郎』

椿三十郎 三船敏郎 Amazon 黒澤明を見るシリーズ。今回も見始めるまでにたいがい時間がかかったけど、見始めると一気見。2021年はこれで見納め。

モグワイをいろいろ聴いてみる

モグワイというバンドは10代の頃によく聴いていたが、それもだいたい"Come on Die Young"、次にHappy Songs for Happy People"(どちらもふざけたタイトルだ)、あとは富士銀行に、まれに”Rock Action”というくらいの感じだったので、Apple Musicでモグワイ…

京都みなみ会館でゆらゆら帝国

ゆらゆら帝国はほんの軽くしか通ってこなくて、ついにライブも見ずに終わってしまったのだけど、近所の京都みなみ会館でライブ映像の上映があるということで、しかも、音響機材の能力を最大限使って可能な限りボリュームを上げて…ということらしいので、まあ…

いつの間に11月が…

武満徹:管弦楽作品集1 アーティスト:東京都交響楽団 若杉弘 日本コロムビア Amazon あきませんね。いろいろやっているうちに、いつの間にか11月が終わってしまっていた。もう12月も中旬にさしかかろうという頃合いだが、去る11月を惜しむという意味を込めて…

某所で話そうとして全然うまく話せなかったことをまとめておく

あるところで私が経営における人間主義について何を考えているのかを話そうとしたのだが、全然うまく話せなかったので、どういうことを話したかったのかを主に自分向けに再度まとめておく。 私自身は、経営における人間(中心)主義、例えば「組織はつまると…

『乱』

乱 仲代達矢 Amazon 学生の頃に黒澤明を通ってこなかったもんだから、最近ぼちぼちと見始めている。で、この『乱』である。160分くらいあるというので、例によって借りておきながらしばらく見るのを躊躇していたのだが、一度見始めたら後はもう釘づけ。圧巻…

『ア・ゴースト・ストーリー』

A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー(字幕版) ケイシー・アフレック Amazon 以前に見た『老人と銃』(https://tsk1024.hatenablog.com/entry/2021/01/25/114441)のデヴィッド・ロウリー監督作品。『ある幽霊の物語』ということで、ジャケ写にもあるシ…

『ワイルド・アット・ハート』

ワイルド・アット・ハート (字幕版) ニコラス・ケイジ Amazon まあ愛の物語ということなのだが、どうにもアホっぽい側面が強めのデヴィッド・リンチ。

『組織文化とリーダーシップ(第4版)』

組織文化とリーダーシップ 作者:E.H.シャイン,エドガー・H.シャイン 白桃書房 Amazon 『組織文化とリーダーシップ』については、以前も書いたけど(https://tsk1024.hatenablog.com/entry/2019/10/01/180133)、それは1985年の初版の邦訳で、こっちは2010年…

UnwoundとかDrive Like Jehuとか

Future of What アーティスト:Unwound Kill Rock Stars Amazon Yank Crime アーティスト:Drive Like Jehu Interscope Records Amazon この夏はUnwoundとかDrive Like Jehuとかをよく聴いていた。自分が学生の頃だったら、この辺をCDで揃えるのって結構大変だ…

今年は滑り込めなかったセプテンバー

Secrets Of The Beehive-st アーティスト:Sylvian, David Virgin Amazon なんということだ、9月が終わってしまった。9月に関する曲というのはなんとなく多いような気がしていて、せっかくだから9月中の旬なうちに一通り聴こうと毎年思ってはいるものの、昨年…

『向日葵の咲かない夏』

向日葵の咲かない夏(新潮文庫) 作者:道尾秀介 新潮社 Amazon 嫁さんが、病院の診察の合間に何か暇つぶしできるミステリを、と言うので、できるだけ後味の悪い作品がよかろう、と思って、気持ち悪くて面白かったこれを貸すことにした。結局、診察の合間では…

『組織の行動科学 ヒューマン・オーガニゼーションの管理と価値』

組織の行動科学―ヒューマン・オーガニゼーションの管理と価値 (1968年) 作者:三隅 二不二,R リッカート Amazon ここまできたら、ついでにこれもざっと読み直しておく。やはりこの1967年の著書が一番読みやすい。と言っても、基本的にこのリッカートという人…

『経営の行動科学 新しいマネジメントの探求』

経営の行動科学―新しいマネジメントの探求 (1964年) 作者:R. リッカート Amazon 1976年の著作を読んだついでに、この1961年の著作もざっとふりかえり。まあ合わせて読んでみると、リッカートの議論の原型はほぼこの『経営の行動科学』で出揃っているのがわか…

『コンフリクトの行動科学 対立管理の新しいアプローチ』

コンフリクトの行動科学―対立管理の新しいアプローチ 作者:リッカート,R.,リッカート,J.G. ダイヤモンド社 Amazon リッカートの1961、1967年の著作はもちろん読んでいるけど、この1976年作は放置していたので、この機会にとざっと読んでみた。コンフリクトと…

『風立ちぬ』

風立ちぬ [DVD] ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 Amazon 8月が終わってしまった。採点やら就活やらでまあまあ忙しくしていて、あと夏休みの間に一本論文を書き上げようというので色々読んだりしてはいたのだけど、まあブログの更新は滞ってしまった…

『天国と地獄』

天国と地獄 三船敏郎 Amazon 黒澤明というと巨匠も巨匠だしなんとなく難解なような気がして、これまで『羅生門』くらいしか見ていなかったのだけど、まあこの『天国と地獄』はよくおすすめされている作品だし見てみるかと思って、ツタヤの定額宅配サービスで…

『経営と勤労意欲』

経営と勤労意欲 (1954年) 作者:レスリスバーガー Amazon 人間関係論の系譜を辿る、ということで。人間関係論ということで言えば、「メイヨー=レスリスバーガー」というふうに一緒くたにされることが多いが、以前に読んだメイヨーとはだいぶ感触が違う。どち…

『バケモノの子』

バケモノの子 (スタンダード・エディション) [Blu-ray] バップ Amazon 金曜ロードショーにて。

『白昼の通り魔』

白昼の通り魔 川口小枝 Amazon

『CRASS:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ』

CRASS:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ(字幕版) CRASS Amazon 英国のパンクバンド、クラスのドキュメンタリー。反抗やアナキズムは金になるということで、パンク(とくにその音楽やファッションの形式)が資本主義に取り込まれてしま…

ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2を購入

Sennheiser(ゼンハイザー) / MOMENTUM True Wireless 2 Bluetooth対応 完全ワイヤレスイヤホン ノイズキャンセリング + 0.5m Cタイプ 予備充電ケーブル セット … (BLACK) [並行輸入品] ゼンハイザー(Sennheiser) Amazon iPhoneを12に機種変更したら、イヤフ…

『カルト・マネジメント 経営学に学ぶブラック企業の作り方』

カルト・マネジメント:経営学に学ぶブラック企業の作り方 作者:柴門 真知 Amazon 話題の本ということで。 経営学を、ブラック企業を作る方法(「働かせてくれてありがとうございます、給料はいりません」という従業員を作り上げる方法)として読んでみた、…

『おおかみこどもの雨と雪』

おおかみこどもの雨と雪 宮﨑あおい Amazon 金曜ロードショーでやってた。身元を隠して「ふつうの人間」として社会にパッシングしていくのと、身元を隠さずに「ふつうの人間」たちの社会とは違うところで生きていくこと、その両方が肯定されるということで、…

『真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学』

真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学 (講談社現代新書) 作者:中野 剛志 講談社 Amazon 「企業論」というか「起業論」? アメリカ礼賛型の起業にまつわる通説・俗説を、経営学研究などを参照しながら反駁していくという本。もろにシェーンの『〈起…

『日本の夜と霧』

あの頃映画 日本の夜と霧 [DVD] 桑野みゆき Amazon ううむ、おもろい。 なにやら不穏な雰囲気の結婚式のシーンに始まり、どうも新郎新婦はじめ出席者はみな安保闘争の参加者であるらしいのだが、そこへの突然の乱入者を皮切りに、学生運動をめぐる政治討論に…

『産業文明における人間問題』

産業文明における人間問題 (1951年) Amazon 人間関係論〜組織開発の学説史をもう一度整理しておこうというので、まずはメイヨーの1933年の作から。この本は大きくは三部構成になっていて、まずは産業(労働者)研究においては生理学のみならず心理学をはじめ…

『パララックス・ビュー』

パララックス・ビュー [DVD] ウォーレン・ビーティ Amazon こないだ読んだマーク・フィッシャーの『資本主義リアリズム』で言及されていた映画。議員殺しにまつわる陰謀を暴くべく、ジャーナリストが一人、なにやら怪しげな動きを見せる企業への潜入捜査を試…

『どんどん橋、落ちた』

どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉 (講談社文庫) 作者:綾辻行人 発売日: 2017/03/10 メディア: Kindle版 「犯人当て」が5つ並んだ短編集。読者への挑戦状が提示されるということで、趣向としては本格っぽい感じでありながら、種を明かしてみればだいたい人を…

『近代・組織・資本主義 日本と西欧における近代の地平』

近代・組織・資本主義:日本と西欧における近代の地平 作者:佐藤俊樹 発売日: 1993/11/15 メディア: ハードカバー 簡潔に読書記録をまとめてみようということでやっているこのブログなのだが、それをこの高密度なテクストについてやってみろというのは、土台…