読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

2019-01-01から1年間の記事一覧

『直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論』

直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論 作者:野中 郁次郎,山口 一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/03/28 メディア: 単行本 経営学者と現象学者の共著本ということで、「経営学それ自体をカッコに入れる(現象学的還元)」みたいな話が目…

東京で美術館に行ってきた(後編)「ゴッホ展」「ミイラ 「永遠の命」を求めて」

東京出張のついでに行ってきた美術館・後編、まずは、上野の森美術館のゴッホ展。 ゴッホについては、最近ドキュメンタリー映画を見たところだったので(『ゴッホ:天才の絵筆』)、ちょうどいいだろうと思い、行ってきた。 ゴッホという人は、画家として活…

東京で美術館に行ってきた(前編)「ダムタイプ アクション+リフレクション」「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」

今年も最後の出張は東京だった。少し時間が空いたので、近場でいい感じの展覧会があったら行こうと思い、調べたらいくつか気になるのがあったので、この際ぜんぶ行ってしまえということで行ってきた。 まずは、東京都現代美術館。 ダムタイプというのはよく…

『君の名は。』『奥行きの子供たち』

君の名は。 発売日: 2017/07/26 メディア: Prime Video 奥行きの子供たち わたしの半身はどこに? ヌーソロジーで読み解く映画の世界 作者:半田 広宣,春井 星乃,まきしむ 出版社/メーカー: ヴォイス 発売日: 2019/04/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) 『…

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 発売日: 2019/08/01 メディア: Prime Video コミュニティマネジメント論という授業は、人と人のつながりをマネジメントするというテーマでやっているのだが、人と人のつながりという時、まず個人という…

『 GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『攻殻機動隊』

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 (レンタル版) 発売日: 2016/08/05 メディア: Prime Video 攻殻機動隊 (1) KCデラックス 作者:士郎 正宗 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1991/10/05 メディア: コミック 例のコミュニティマネジメント論という授業で、家族の…

『AIにできること、できないこと、ビジネス社会を生きていくための4つの力』

AIにできること、できないこと、ビジネス社会を生きていくための4つの力 作者:藤本 浩司,柴原 一友 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2019/02/19 メディア: 単行本 授業の準備のために読んだ。Kindle Unlimitedで。目新しいことはとくに書いていないけど…

『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』

他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) 作者:宇田川 元一 出版社/メーカー: NewsPicksパブリッシング 発売日: 2019/10/04 メディア: 単行本 私たちが抱える問題には、決まったハウツーで解決できる問題と、ハウツーでは…

『万引き家族』も見た

万引き家族 メディア: Prime Video ひとつ前の記事で書いたように、家族をテーマに講義をすることになっており、準備のために『誰も知らない』を見たのだが、学生のレポートを読んでいると、何人かがこの『万引き家族』に言及していて、同じ是枝監督つながり…

授業の準備のために見た『誰も知らない』

誰も知らない 発売日: 2016/05/01 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 担当しているコミュニティマネジメント論という授業で、家族について一コマ話すことになっているのだけど、使っている教科書でこの『誰も知らない』が言及されていたので…

『ゴッホ:天才の絵筆』

ゴッホ:天才の絵筆(字幕版) メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る アマゾンプライムビデオで見た。ゴッホ自身が、死後の世界から生前の生活を回想しながら、あの頃はああだったとかこうだったとかを語るという体裁の作品になっており、…

『ランボー』

ランボー [DVD] 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2018/06/29 メディア: DVD この商品を含むブログを見る 休日ということで見た。こういうシリーズものはだいたい第1作が傑作ということで、案の定よい作品だった。 で、この『ランボー』が傑作…

熱海は天国かも

熱海の捜査官 Blu-ray BOX 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2011/01/26 メディア: Blu-ray クリック: 44回 この商品を含むブログ (3件) を見る 熱海に行ってきたわけだが、熱海というのはどこか作りもののようないかがわしさ、この世のどこにも実は存在してい…

『カメラを止めるな!』

カメラを止めるな! 発売日: 2018/10/27 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (2件) を見る だいぶ話題に乗り遅れた感じだが、昔にテレビ放送を録画していたのをふと思い出して、見た。世間では大傑作とか駄作とかいろいろ評価されているようだけど…

『時効警察はじめました』

時効警察というドラマは、時効になった事件を趣味で捜査する男・霧山修一郎(オダギリジョー)が、毎回毎回迷宮入り事件の真相をなんとなく突き止めちゃって、でも事件はもう時効ですからこの件は誰にも言いませんよ、という、要するにふざけたドラマなのだ…

『マンガでやさしくわかる組織開発』

マンガでやさしくわかる組織開発 作者: 中村和彦,松尾陽子 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター 発売日: 2019/07/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ちゃんとタイトル通りの内容だった。「やさしくわかる」というのは、ふつう…

『組織文化とリーダーシップ』、名著。

組織文化とリーダーシップ―リーダーは文化をどう変革するか 作者: エドガー・H.シャイン,清水紀彦,浜田幸雄 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 1989/05 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 経営組織論の教科書で組織文化のチ…

きのう、MAGMAの大阪公演に行ってきた

とくに熱心なファンというわけではないのだけど、とにかく前評判がよかったし、行ってみるかということで行ってみたら、やっぱりマグマだった。 演奏技術は全員折り紙つきという中、やはりクリスチャン・ヴァンデという人のドラムだけはうまいのかどうか、よ…

『物語の役割』、「自分もかつては死者だったような」

物語の役割 (ちくまプリマー新書) 作者: 小川洋子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2007/02/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (71件) を見る 作家さんが「小説を書くこと」について書いた本ということで、読んでみたらや…

『大人のための社会科 未来を語るために』

夏休みだし、社会勉強しとこうということで。 内容としては、自分の立場に固執し、異なる立場へのヘイトが撒き散らされがちな昨今、そして、アカデミアのなんか上から目線のもの言いが気に入らないという人が増えがちな昨今、あえて上から目線で、私たちの社…

『ファイト・クラブ』

こないだ『セブン』を見たので、デヴィッド・フィンチャー監督つながりで見た。見始めたら最後まで一気に見てしまうという感じでエンタメ的には面白いのだけど、正直、学生の頃に一度見てよくわからんなあという印象だったのが、今見てもやっぱりよくわから…

『SE7EN』やっぱり最後まで見てしまった

幾度となく見た映画だけど、アマゾンプライムビデオで見れるし、休憩がてら最初の方だけでも見よかと思って見始めたら結局そのまま最後まで見てしまった。 この映画もまあいろいろと仕掛けがあって、たとえば、七つの大罪を見立てとして7日間に渡り連続殺人…

『第三の男』見た

名作を見るシリーズということで。 第三の男(字幕版) メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る

『砂の器』

いくつかリメイク作品があるらしいのだけど、名作ということで1974年版を見た。社会派ミステリの代表的な作品ということなので当たり前だけど、刑事が靴底を擦り減らして捜査を進める前半、いわゆる「社会派」的テーマが登場した途端に演出が仰々しくなる後…

ギュスターヴ・モロー展行ってきた

あべのハルカス美術館のギュスターヴ・モロー展に行ってきた。 www.aham.jp ちょっと予習していこうということで、家にあった画集をざっと眺めてから行った。 ギュスターヴ・モローの世界 作者: 新人物往来社 出版社/メーカー: 新人物往来社 発売日: 2012/04…

『ミッション:インポッシブル』『ステキな金縛り』見た

『スパイ大作戦』が見たかったが、なかったので。まあ、あまりいろいろ考えないでも見れるようなやつを、ということで。 でも『ミッション:インポッシブル』が意外と話が複雑で、結局あれこれ考えながら見てしまったので、なんかもっとお気楽な、明るいコメ…

『レオン』

アマゾンプライムで何を見ようかと思い、有名な映画ということで見た。 大人になれなかったおじさんと背伸びした少女が、お互いいろいろ背景事情があって、なにやら愛めいた関係になっていくのだけれど、最終的にはどうにも切ない感じになって、というお話で…

『ドニー・ダーコ』

アマゾンプライムで見れたので見た。カルトムービーやらなんやら言われているので、わりと期待しながら見始めたのだけど、映画としては別に普通という感じだったかな。ストーリーについては、いろんな解釈があるそうで、他の人はどんな解釈をするのかなとネ…

「松本人志についてのノート」、一日中考えていられるくらいおもしろい

「松本人志についてのノート」、一日中考えていられるくらいおもしろかった。 note.mu 松本人志というのは、世間で言われているような天才でも神でもなく、むしろ天才や神であることを詐称し続けた凡人である。この指摘にまずクラクラくるが、このことは松本…

『組織文化のマネジメント 行為の共有と文化』、とてもよい本です。

科研のテーマが組織文化に関するものであるし、また、経営組織論の教科書を執筆する話があって、組織文化についてのチャプターを担当することになっているし、ということで現在、組織文化論についていろいろ文献を探し読み直している。で、組織文化論という…