読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ルールリテラシー 共働のための技術』

私たちが日々従事している、仕事、勉強、スポーツ、授業、会議、何気ないおしゃべり、バンド活動、家族での団欒、組織の変革、銀行強盗、詐欺、恋愛、いじめ、解釈改憲、等々…といったあらゆる「ゲーム」の基盤をなす「ルール」というものについて、それがい…

『モンスーン 〜神秘の風〜』

南アジア、東南アジア、オセアニア辺りを吹き抜ける季節風(モンスーン)をテーマに、死ぬほど太陽が照りつける乾季(誇張ではなく、最悪ほんとに死ぬ)と、死ぬほど雨が降る雨季(やはり、最悪ほんとに死ぬ)の境目での、動物とか虫とか人間の暮らしを描く…

『科学と非科学 その正体を探る』

科学と非科学の「はざま」、こないだの記事からのマイブーム的な啓蒙主義的表現で言えば「光」と「闇」のあいだの「薄闇」(著者もこう言ってるが)に焦点を当てたエッセイで、さくっと読めるし、学生にもおすすめできるよい本だと思う。 内容としては、なに…

『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』

学生の卒論指導のために読んだ。 アンケート調査をやる学生は、少なくとも第4章くらいは読んでおこう。 リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書) 作者: 谷岡一郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2000/06/20 メディア: 新書 購入: 47…

『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』

同じ著者の『ダークウェブ・アンダーグラウンド』が面白かったので、こちらも読んでみた。 「自由と民主主義はもはや両立できない」と言ったピーター・ティール(ペイパル創業者)から、「宇宙人」(=超人間・超知性的存在)による専制(民主主義からの脱却…