読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『コンフリクトの行動科学 対立管理の新しいアプローチ』

リッカートの1961、1967年の著作はもちろん読んでいるけど、この1976年作は放置していたので、この機会にとざっと読んでみた。コンフリクトという新たなテーマを取り扱っているが、前二作の続編ということで、安定のシステム4推しという内容。しかし、実証主義者であることに大変な自負を持っているはずのリッカートが、支持的関係の有効性について述べる箇所は、もちろんそれが実証研究から有効性が導き出されたものであるにしても、ほとんど信仰告白に似通ってくるのは興味深い。