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モグワイをいろいろ聴いてみる

モグワイというバンドは10代の頃によく聴いていたが、それもだいたい"Come on Die Young"、次にHappy Songs for Happy People"(どちらもふざけたタイトルだ)、あとは富士銀行に、まれに”Rock Action”というくらいの感じだったので、Apple Musicでモグワイを検索してみて、それ以降も継続的に作品を出しているのにまず驚いて、ちょっと聴いてみるかとなった。

とりあえず時系列ということで、この2枚。2006年と2008年の作品。

Mr. Beast

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The Hawk Is Howling

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なんというか、悪くはないのだけど、「そうそう、これこれ!」という感じでもない。富士銀行みたいないわゆるモグワイ的なことをただ繰り返してもしょうがないというので、いろいろ新機軸を打ち出しつつ、それでもモグワイなのでモグワイ的なものを随所に散りばめて…というのがうまく収まっていると言えばうまく収まっているけれど、ちょっとこなれすぎていて、随分物足りない感じはある。これらに比べるとだいぶ荒削りだとしても、”Come on Die Young”の方が圧倒的に研ぎ澄まされているよなあ…とか思ってしまう。

で、実はこの2枚の間にジダンの映画のサントラ作品を出しているのだが、むしろこっちの方がモグワイっぽくてよい。

これが2006年。モグワイっぽいと言っても、富士銀行みたいな「ヤングチームでワッシャー!」という感じではなくて、カモン・ダイ・ヤング的な、抑えをよく効かせて緊張感を漂わせる感じで、やっぱりこういうのがモグワイっぽくてよい。サントラの方が気負わずにやれたということか。

それで次がこの”Hardcore Will Never Die, but You Will”(これもふざけたタイトルだ)ということらしいが、この作品が2011年で、時代的なアレがあるのかどうかはわからないが、突如アホっぽいエイトビートとかアホっぽいシンセが入ってきたりして、「モグワイ、お前もか…」という感じ。まあ、決して悪くはないが…。

とりあえずここまで聴いたのだが、なんか釈然としないものがあって、モグワイと言えば”My Father My King”っていうのもあったなあ(たしか実家にCDあったなあ)と思って聞き返してみると、こちらは気合が入っていて大変よろしい。

My Father My King

My Father My King

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