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I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『サラダデイズ SALAD DAYS』

サラダデイズ Salad Days(字幕版)
 

「サラダデイズ」ということで、DCハードコア界隈の「あの頃」(=80年代)を振り返るドキュメンタリー。DCハードコアのバンドは、労働者階級を中心としたUKパンクとは違って、ほとんどが比較的裕福な家庭に生まれた若者たちであったらしい。で、パンクスということで、道を歩いているだけでボストンを大音量で聞きながらドライブしているような保守派の輩から暴言を吐きかけられたり殴りかかられたりするので、なんとか自分たちで居場所を作らなければならなくなり、そうして形成されていった顔見知り同士の溜まり場でワイワイ楽しくやっていたところ、音楽シーンとして外部からの注目を浴びるにつれてどんどんならず者どもが流入していき、ライブ会場での暴力沙汰は日常茶飯事、目も当てられないような事態になって、このままシーンは崩壊に向かうかと思いきや、1985年、暴力・レイシズム・セクシズムへの反対運動であるレボリューション・サマーでなんとか持ち返し…、という感じで、DCハードコア、あるいは、一つの音楽シーンがなんであるかがよくわかった。