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I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『ありがとう』

ありがとう(1) (ビッグコミックス)

ありがとう(1) (ビッグコミックス)

 

こないだやっていたDMMブックスのセールで買った。表紙だけを見るとふつうにエロマンガと勘違いしてしまいそうで、まあアマゾンのレビューなんかを見ていても、かわいそうにもそのように勘違いしたスケべな人たちがトラウマを植えつけられたとかなんとか憤っている。内容的には、不良少年たちによる暴力・強姦、いじめ、ドラッグ、アルコール依存症PTSD、リストラ、カルト宗教への入団、殺人など、ある一家にこれでもかというぐらい問題が降りかかり、それを熱血というかちょっと頭のネジの何本か外れたような父親が、自分が一家の主人であるからという独善的な責任感でもって暴走しながら(そして案の定、中学生の娘にはウザがられたりしながら)解決したり、解決しなかったりしていくというもの。最終的には、タイトルでも示唆されているように「ありがとう」という言葉が発せられるような結末にいちおう落ち着くことは落ち着く。

それにしても、家族について何かを述べるということは難しく、この『ありがとう』という作品についても、何を言うべきかなあと考えていたけれど、全然まとまりそうにない。