それで、アマプラでミッドサマーも今さらながら見た。映画としてはきれいな映画にはなっているが、まあ、カルトムービーの類でしょう。でも、この舞台となっている村がカルトかというと、そのへんは意見が分かれそうな微妙な作りで、郷に入っては郷に従えを守らなかった主人公たちの方に落ち度があるとも言える(主人公グループのひとりを人類学を専攻する学生という設定にしておいて、下手なフィールドワークをやらせる描写があるのも、そういうことだろう)。でもまあ、主人公たちは明らかにはじめからターゲットにされていたわけだし、死生観もまったく違っていて、自分たちにも危険があるかもしれないことに薄々勘づき始めている、そんな状況ではもはや異文化理解とか言ってられないだろう、というのもある。話としては、家族を失った主人公が再び家族を取り戻すというお話で、見ようによってはバッドエンドにもハッピーエンドにもとれるという感じ。