「暗部」とか「深淵」とかいう言葉は妙に好奇心をそそるものだし、ふつうにネットしているのではアクセスできない秘匿的で背徳的でアナーキスティックな電脳空間とか、おもしろいに決まっている。
のっけから、人身売買、ドラッグ、スナッフ・フィルム、殺し屋、児童ポルノなどの、まあ危ない話が続くのだけれど、中でも後半部の、新反動主義とか暗黒啓蒙とか思弁的実在論とかの話が興味深かった。と言っても、最近はこんなことを考えている人がいるんだなという興味で、議論の中身については、ちょっとついていけないなあ…とも思いつつ。
ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
- 作者: 木澤佐登志
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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