『シャイニング』を何度も何度も見まくって、挙句の果てには逆再生と通常再生を重ねて見たりするような酔狂なオタクたちが、キューブリックがそこに散りばめたはずである秘密の「大発見」を思い思いに語るというもの。案の定、大概が「んなアホな」というようなこじつけなのだが、まあそれを含めて楽しむものでしょうね。
主人公一家の車が、スティーブン・キングの原作では赤色のフォルクスワーゲンだったのが、キューブリック版では色が黄色に変更されたうえに、とあるシーンでは赤のフォルクスワーゲンを事故車としてレッカー退場までさせており、つまるところキューブリックは「キングは失せろ、これは自分の映画だ」というメッセージを送っているらしく、まあこれについては大いにあり得るなあと。でも、アポロ11号の映像の捏造の件は、ふつうにキューブリックのジョークだと思うぞ。