読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序・破・Q』を見直す

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: Prime Video
 
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: Prime Video
 
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

  • 発売日: 2012/11/17
  • メディア: Prime Video
 

こないだ『シン・エヴァンゲリオン』を見たので、この機会に『序』『破』『Q』を見直すなど。で、新シリーズはそれぞれ1、2回ぐらいしか見ていなくて、改めて見直してみたら、細かい設定とかストーリーで結構旧シリーズとの違いがあることに気づいて、完全にそこらへんごっちゃになったまま『シンエヴァ』 を見てたなあと。まあだからと言ってこのように新シリーズを多少なりとも振り返った上で『シンエヴァ』を見たとして、結局映画館でわかったとなるかと言われるとならなかっただろうけど。

で、ちょうどテレビでやってたこれも見た。NHKの制作の人の「大変でした」というような告白から始まるのだけれど、監督の庵野秀明が現場(「シンエヴァ」制作現場みならず「プロフェッショナル」の取材現場も)を振り回しまくるという、視聴者の誰もが想像し期待している通りの映像を良くも悪くもちゃんと見せてくれるドキュメンタリーだった。でもまあ正直、ちょっと視聴者サービスし過ぎというか、「数多の困難(主に監督に由来する)に直面し、がんばってそれを乗り越えたプロジェクト」というような物語に回収した編集だった気はしなくもない。「庵野秀明スペシャル」と言うことなのだから、そういう奇人変人奇譚とかプロジェクトX的なお話よりももっと、庵野秀明という人がどういう映像作家であるのか、作品に対して並々ならなぬこだわりのある人なのだから、そういう人が作品とどのように向き合い、最終的に締め切りを前にして折り合いをつけていくのかを見たかったなあという感じ(まあ本人もあまり見せたがらないし、語りたがらないのだろうけど)。