何を聴こうかとApple Musicを見ていたら、Ovalの新作が出ていて「おっ」と思って、まあそれはまた後で聞こうと思って、とりあえず別のを。自分的にOvalは『Ovalcommers』とか『Ovalprocess』とかの比較的ノイジーなやつから入ったので、この『94diskont.』は確か学生の時に聴いて家にCDもあると思うのだけれど、その時は地味な作品という感じで、あんまりこれという印象もなかった。でもまあ、世間ではこれがOvalの名盤と言われているわけだし、きっと当時の自分の感覚の方がダサかったのであろうと思って再度聴いてみると、これがまた素晴らしい。基本的には同じようなフレーズをひたすら繰り返すミニマルな作りなので、そういう点で当時の自分には地味に聞こえたのだろうけれど、いやはや、この抑えのよく効いた、いつまでも聴いていられるような音作りは流石、そうそうできるものではない。
