読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『きさらぎ駅』

なにかあまり考えずにさくっと見れるものを、ということで。2ちゃんねるでおなじみの例の話なのであるが、こういう類の映像化作品はまあ酷いことになるだろうなと期待せずに見始めたところ、案の定ストーリーは改変されているし、まあそれはいいとしても、ボソボソとセリフが聞き取りづらくテレビの音量を上げて見ているところに突如デカい音を鳴らして見る者をビクつかせるという怠惰な手口が繰り返される不快な作品であった(ただのおっさんが話しかけてくるだけの特に意味のないシーンにそういう演出を入れるのは、とりわけ許すまじ)。でもまあ、主人公の女子学生が異世界へと突入する後半部――彼女はすでに異世界の攻略法をサトエリから聞いているので、満を持して、という感じで参入していくのだが――、彼女の攻略っぷりには笑ってしまった。ストーリー的には、最後にオチを2回うまくつけて終わる。だけど、そういうストーリーにしたぶん、サトエリのキャラが崩壊する羽目になってませんかね(あと、この話と関係ないのだが、「俺に指図すんじゃねえ」のあいつは一体、普段どうやって社会生活を送っているのか、気になる)。