読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

『経営者の役割』

経営者の役割 (経営名著シリーズ 2)

経営者の役割 (経営名著シリーズ 2)

 

これも授業準備のために読んだ。まあ、この本の感想というのは到底簡単には書けそうにもないけど、例えば授業の導入として、組織とは一体何かということを大学組織を例に取りながら学生と一緒に考えてみるとして、「大学」と言われて頭の中にパッと思い浮かぶキャンパスとかロゴマークはもちろん組織そのものではないし、HPに載っている組織図ももちろん「図」にすぎないわけで、となると授業やゼミみたいに人が集まって何かやっている様子はだいぶ組織っぽいんじゃないかとなるわけだけど、それを組織とするなら夏休みや夜間には当然授業もゼミも行われていないわけだから大学という組織は存在していないことになってやはりこれも変だ、どうも組織というのは人々の活動とは独立に存在しうるらしい、とは言ってもやはり、学生も教職員も誰も何も活動しないならもはや大学組織はあるとは言えない、というわけで組織、この不可思議なものは一体何なのでしょうか?、というところまで学生を引っぱっておいて、いざバーナードの組織の定義を持ち出して答えていくわけなのだけれど、そんな次第で今回改めて組織の定義のところ(第6章)を読んだら、よくもまあこんなにも上手に答えられたものだなあと驚嘆してしまった。