読んだもの観たもの

I'm not a very good communicator, so maybe that's why I write about talking

経営学

『直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論』

直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論 作者:野中 郁次郎,山口 一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/03/28 メディア: 単行本 経営学者と現象学者の共著本ということで、「経営学それ自体をカッコに入れる(現象学的還元)」みたいな話が目…

『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』

他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) 作者:宇田川 元一 出版社/メーカー: NewsPicksパブリッシング 発売日: 2019/10/04 メディア: 単行本 私たちが抱える問題には、決まったハウツーで解決できる問題と、ハウツーでは…

『マンガでやさしくわかる組織開発』

マンガでやさしくわかる組織開発 作者: 中村和彦,松尾陽子 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター 発売日: 2019/07/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ちゃんとタイトル通りの内容だった。「やさしくわかる」というのは、ふつう…

『組織文化とリーダーシップ』、名著。

組織文化とリーダーシップ―リーダーは文化をどう変革するか 作者: エドガー・H.シャイン,清水紀彦,浜田幸雄 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 1989/05 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 経営組織論の教科書で組織文化のチ…

『組織文化のマネジメント 行為の共有と文化』、とてもよい本です。

科研のテーマが組織文化に関するものであるし、また、経営組織論の教科書を執筆する話があって、組織文化についてのチャプターを担当することになっているし、ということで現在、組織文化論についていろいろ文献を探し読み直している。で、組織文化論という…

『組織で生きる 管理と倫理のはざまで』

今、リハビリ職に関連した研究を行なっており、本書は病院組織での管理上の事例をたくさん取り扱ったものということで、とても勉強になった。あと、例年、看護学部で一コマ授業を持っているのだけど、看護職のリーダーシップとか早速来年からそのネタに使え…

『時間と場所を選ばない パラレルキャリアを始めよう!』

「キャリア形成論」という担当授業の話題にいいかなと思ってざっくり読んだ。 本業に時間空間を拘束され、そのことに本人が問題意識を持っていない状態をシングルキャリアとし、こうしたシングルキャリアには不確実な時代にうまく対処できなくなるかもしれな…

『組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす』

今日の「経営学ステップアップ」という担当授業の中で、「経営学の理論は、考えるためのきっかけのようなものなので、思い思いにアレンジして使えばいい」というような話をしてたら、この『組織開発の探究』でも、組織開発をそのようなものとして位置付けて…

『人事と採用のセオリー』

表紙が派手だけど、中身は思いのほか真面目な「教科書」という感じだった。少なくとも、楽しみながら読めるという感じではなく、「勉強」というモードで読む本。 「教科書」と言っても、大学教員が書く教科書よりもだいぶ実務寄りの内容になっており、学生向…

『「最高の人材」が入社する採用の絶対ルール』、素晴らしくおもしろい

ビジネスリサーチラボの伊達洋駆さんにご恵贈頂いた本、素晴らしくおもしろくて一気に読んでしまった。 「求職者目線」で採用の新常識を打ち立てていくということで、言われてみれば「顧客視点」はよく聞くのに、人的資源の争奪戦である採用において「求職者…

『ビジョナリーカンパニー』

経営の分野ではベストセラーらしいけど、読んだことがなかったのでざっと読んだ。 めちゃくちゃ優良な企業って結局のところ何が違うの?というシンプルな問いを、それなりに優良な企業と比較したり、その歴史を遡ったりと苦労して調査して、結論はまあふつう…

『私たちはどのように働かされるのか』

ゼミのリーディング教材にするといいかなと思って読んだ。 主張としては、「労働を規制することが必要」(174頁)というもので、ここで「規制」とは、(自己責任としてではなく)法的・制度的・慣習的に労働のあり方を作り変えていくといった意味合いが含ま…

『経営学大図鑑』買った

うちは現代社会学部ということで、ゼミに入ってくる学生は必ずしも経営学を勉強してきていないので、そういう学生さんが読んだらいいかなと思って買った。 「経営学図鑑」というより「経営図鑑」という感じで、ビジネスの実例が盛りだくさん、理論的な話が多…